Office 2010のWeb版は「期待はずれ」–PC Online
Office 2010のWeb版は「期待はずれ」(PC Onlineより)
ずいぶんと辛口な評価ですね。
この記事を読んで感じたのは、「Office2010 Web版」の機能うんぬんよりも、使う側のわがままっぷりです。
以前にも「Officeべったり」の現状に警鐘を促す記事を書きましたが、改めて書きたいと思います。
まず、「Officeありき」でものごとを考えているユーザが多すぎます。
米海軍でもPowerPointに対する批判がありましたが、結局「Officeでできること」を基準に資料を作成してしまうため、本来伝えるべき要点や目的について深く考えなくなってしまうのです。
大事なのは定形のフォーマットからはみ出ないことではなく、本当に伝えたいことが伝わるかどうかです。
そして、やれクラウドクラウドと、その持つ意味と恩恵、方針、義務を理解もせずに騒ぎ立てる軽薄ユーザのなんと多いこと。
雲の上から「恩恵」だけがバラバラと降り注いでくるのがクラウドではありません。
果たして本当に、「いままであったものが、そのままネット上に移行して、全て同じように使えなければならない」のでしょうか?
もちろん開発者はそれも目標のひとつに据えて努力しているでしょうが、当然差異は生まれますし、「同じもの」にできない部分も出てきます。
それを「不備」「怠慢」とするか、それとも「新しい形」として許容するか。
ここにクラウドへの移行がスムーズになるかどうかの鍵があるような気がします。
これから「進化」を遂げようというのに、古い形の焼き直しを求めるというのも滑稽な気がしませんか?
日本のクライアントは、自己努力でツールの不備を補おうとする意識が低すぎます。その背景には「Microsoftのようなオールインワンのパッケージ」になれすぎている現状がありますが、それにしてもユーザのレベルが低い。「こうじゃなきゃ使えない。直せ。」的な発想のコンシューマーがメインなのです。
別にMicrosoftを批判するつもりはありません。それを使用する側のユーザの怠慢にうんざりしているのです。
韓国の方と前に仕事をする機会がありましたが、彼らはITと、非常に柔軟で積極的な付き合いかたをしています。
提供されたツールに不備があれば、文句を言って解決してもらうのを待つのではなく、自身で代替策を見つけ、業務に支障をきたさないレベルで仕上げてしまう。そのためのルートは一本でないことをよく理解しているのです。
「期待はずれ」というのは簡単。
ですが、それをうまく打開しながら、より有益な方向へ持っていくスキルは存在します。
おんぶにだっこで文句だけは一人前の日本の一般ユーザに、改めて警鐘を促したいと思います。

